今日の1問は、条件がたった1つの最大値の問題です。
計算力よりも、「どう考えるか」が勝負の1問です♪
今日の問題
正の整数 a、b、c が a + b + c = 30 を満たしている。このとき、ab + bc + ca の最大値を求めよ。

まずヒント
(a + b + c)2 を展開してみましょう。
ab + bc + ca と a2 + b2 + c2 が、どちらも出てきます。
解き方
ステップ1 (a+b+c)2 を展開する
(a + b + c)2 = a2 + b2 + c2 + 2(ab + bc + ca)
a + b + c = 30 なので、左辺は 900 です。
ステップ2 求めたい式を取り出す
ab + bc + ca = (900 − (a2 + b2 + c2)) ÷ 2
ab + bc + ca を最大にするには、a2 + b2 + c2 を最小にすればよいことが分かります。
ステップ3 平方の和が最小になるとき
(a − 10)2 + (b − 10)2 + (c − 10)2 = a2 + b2 + c2 − 20(a + b + c) + 300 = a2 + b2 + c2 − 300
左辺は 0 以上なので、a2 + b2 + c2 は 300 以上です。等号は a = b = c = 10 のときに成り立ちます。
ステップ4 最大値を求める
a = b = c = 10 のとき、ab + bc + ca = 100 + 100 + 100 = 300 です。
たとえば a = 9、b = 10、c = 11 だと 90 + 110 + 99 = 299 で、300 より小さくなります。
答え
300
a = b = c = 10 のとき、最大値 300 になります。
ひらめきで解く方法
合計が決まっているとき、3つの数がなるべく同じ値に近いほど、ab + bc + ca は大きくなります。30 を3等分すると 10 ずつなので、ちょうど割り切れる今回は 10、10、10 が最大です。
「合計が決まった数の積や積の和は、等しいときが最大」という考え方は、いろいろな問題で使えます。
間違えやすいところ
- a、b、c が整数でも、3等分できるなら 10、10、10 が答えです(できない場合は 10 に近い整数の組を考えます)
- 最大にしたいのは ab + bc + ca ですが、平方の和は「最小」にする点に注意します
- a = 28、b = 1、c = 1 のように極端な組を試すと、値がとても小さいことが分かります
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